古着マニアが古着転売で失敗するたった一つの理由とは?法人コンサルでビジネスの本質について話してきた。

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こんにちは、佐伯です。

2021年10月7日に古着転売の法人コンサルをしてきました。

↓きっかけは公式LINEにいただいたメッセージ。

こちらのメッセージをくださったSさんは50代の男性。

地域の特産品を製造・販売する会社を経営されています。

創業100年を超える歴史ある会社で、
コロナ禍になる前は経営も順調だったそうです。

それがこのコロナによって状況は一変。

今まであった大口の取引先からの注文が減り
危機感を覚えるように…。

「このまま同じことをずっとやっていていいのだろうか…。」

「もしかすると今の状況はヤバいんじゃないのか?」

「何かの拍子に経営が傾けば社員の雇用だって守れなくなるかもしれない…。」

「いつまでも同じことをやっていてはダメだ…。」

「何か新しいことを始めなくては…でもいったい何を?」

そんな時に目を付けたのが
高校生の息子さんが興味をもつようになった古着。

「そうか、若い子達の間で古着が流行っているのか…。」

「この古着をネットで売れば活路が見出せるかもしれないぞ。」

「よーし!会社で古着の販売を始めよう!」

そう考えて古着転売に挑戦されることを決めたそうです。

 

この決断や目の付け所は素晴らしいですね。

今、古着市場はZ世代(1997年以降生まれ)といわれる
若者を中心にどんどん広がりを見せていて、
今後新品市場を上回るのではと予想されています。

成長が期待できる市場にいち早く目を付けて参入していく。

こういった行動力や決断力の早さは
同じ経営者として見習いたいものです。

 

Sさんは早速、古着転売の第一人者であるしーなさん(佐伯の師匠)の本や、
私のパンツ&デニム販売ノウハウを買って勉強を開始。

そしていろんな卸業者を回って
100着程度の古着を仕入れたそうです。

さあ準備は整った…。

 

しかしここで大きな問題が発生。

写真を撮ったり採寸をしたりメルカリに出品したりと、
実際に作業をするのは社員さん。

でも肝心の作業のやり方が分からない。

教える自信もない。

これは困ったぞ…。

そんな経緯で私のところに連絡をくださり、
コンサルをさせてもらうことになりました。

 

そしてコンサル当日。

会社を訪問すると撮影環境はばっちり整っており、
後はやるだけという状態。

社員さんには高値で売るための写真の撮り方や
出品のコツをしっかりお伝えしました。

そしてSさんとは仕入れが間違っていないか
商品を確認していきました。

一点ずつ商品を見ていくと、

「あれっ?これは違うな…。」

Sさんの販売ターゲット(お客様)からズレる商品が
チラホラ見つかる…。

どうも様子がおかしいぞ…。

よくよく話を聞くと、
もともとSさんは古着好きとのこと。

なので結構ご自身の好きな物を
仕入れてしまっていたようです。

 

あ~なるほど、だからか…。

これは古着好きがよくやっちゃう失敗なんですよね。

 

古着転売を始めたばかりの頃の私もそうだったからよく分かります。

私の場合は大学生の頃に古着屋でバイトをしていたことがあるんですが、
その時の経験が足を引っ張ってました。

中途半端に知識があるから厄介で、

「この古着は〇〇年代の~で超かっこいいんだよな。」

「うわ~、これ懐かしい…当時めちゃくちゃ人気だったやつだ。」

みたいに自分の趣味全開で仕入れちゃう。

そうなるとテンションが上がってどんどん楽しくなっちゃって。

売る相手のこととかどうでもよくて、
自分がいいと思う物だけをどんどん仕入れていくんですよ。

「おお、これもいいぞ!」

「あれもかっこいいじゃん!」

みたいに。

で、結局そういうものほど売れない…笑。

「えっ?なんでこれ売れないの?」

「めちゃくちゃかっこいいしオシャレじゃん!」

「あ~!古着転売わかんねえ~!」

「なんで売れないんだよ~…。」

ってなってました…いや~アホですわ笑。

 

勉強した今なら分かるけど、
これでは売れるわけがないんですよ。

自分のことばかりでお客様のことを
ちっとも考えてないんだから。

当たり前だけど「自分」と「お客様」は違う人間。

私が「いい」と思う物を
お客様も同じように「いい」と思うとは
限らないんです。

 

例えば…

濃厚なとんこつラーメンが食べたくてラーメン屋に行ったのに、
店長がやたらあっさり系の塩ラーメンをすすめてこられたら嫌じゃないですか?

「うちのおすすめはあっさりした塩ラーメンなんですよ。」

「ダシは~にこだわってて…。」

「めちゃくちゃ美味いんでぜひ食べてください!」

みたいな。

「いや、俺が食いたいのはとんこつだし!」

「お前のおすすめなんか聞いてねえよ!」

「塩なんてどうでもいいよ!」

「とんこつ食わせろよ!」

って思いますよね。

 

それと同じなんですよね、古着も。

 

お客様がとんこつラーメンを食べたいなら
それを食べてもらえばいいんです。

店長が美味いと思っている塩ラーメンなんて
別にすすめる必要なんてない。

そんなことお客様は求めていないんです。

古着だって売り手が「かっこいいと思ってる」とかはどうでもいい。

大事なのはお客様がどう思っているのか。

それを調べてお客様が欲しい古着を売ればいい。

たったそれだけ。

すごくシンプル。

 

でも昔の私はそれができなかったんですよね。

勉強不足でビジネスの本質である物の売り方が
理解できていなかったから。

「お客様」を第一に考えなきゃいけないのに、
「自分」が一番になってた。

だから売れなくて失敗してたんです。

 

そしてそんな失敗に気付けたのは、
古着転売塾に入って物の売り方、
ビジネスの本質をきちんと勉強したから。

いわゆるマーケティングってやつですね。

今、私はこんな風に古着転売をきっかけに脱サラ起業してコンサルもやってますが、
昔のままだったら絶対に無理でした。

おそらく古着転売すら続けられなくて挫折してただろうし、
今でも嫌々会社員を続けていたと思います。

 

働いても働いても給料が増えなくて同僚と愚痴を言い合う毎日。

でも金を稼ぐには会社で働くしか選択肢がない。

嫌な仕事や人間関係だって我慢するしかない。

ヘラヘラと力なく愛想笑いをして当たり障りのない毎日を過ごすだけ。

生きているのか死んでいるのかわからないような人生。

きっとそんな毎日を過ごしていただろうな…。

考えただけでもゾッとします。

 

でも今の私はそんな毎日から抜け出して自分のやりたい仕事、
好きなことだけをやっています。

今年の目標は月収100万。

それに向けて毎日勉強して仕事して…
やりがいがあってめちゃくちゃ楽しい。

会社員だった頃は早く休みがこないかなっていつも思っていたけど、
今はずっと仕事をしていたい。

毎日が充実していて「生きてるな」っていう実感に満ち溢れています。

 

いや~、古着転売を続けてホントに良かった。

そして正しい知識をきちんと勉強するのは
本当に大事だなって思います。

 


Sさんには古着転売における今の課題をお伝えし、
今後何をすべきかしっかりアドバイスさせていただきました。

↓後日Sさんからはコンサルの感想をいただいています。

Sさん、心に響く素晴らしいメッセージを
ありがとうございます。

お力になれたようで大変嬉しく思います。

また困ったことがあればいつでもご連絡くださいね!

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