なぜ私は古着転売で稼げなかったのか?バカにされても自転車練習を繰り返す次男の一言に教えられた稼ぐための真理とは?

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「お前、俺より年上のくせに自転車にも乗れねえのかよ!」

「俺なんてもう乗れてるからね!」

「自転車なんて簡単簡単!」

 

5月にしては陽射しが強い日曜日の午後。

自宅の向かいにある道路で
小1になったばかりの次男は
自転車に乗る練習をしていた。

父親である私はその様子をじっと見守る。

 

気温は体感で30度はあるんじゃなかろうか。

次男の額からはポタポタと
汗が垂れて頬を伝っている。

グッと口を閉じて歯を食いしばっている。

普段は見ない真剣な表情だ。

ハンドルを握る手は
きっとさらに汗ばんでいるに違いない。

地面を何度も力強く蹴って
自転車にスピードを乗せようと試みる。

が、次男の力ではなかなかスピードが乗らない。

スピードが乗らない自転車は
よろよろとバランスを崩して不安定だ。

そんな不安定な自転車のペダルに
一生懸命足をかけようとする。

すると足に気をとられたことによって、
ハンドル操作がおぼつかなくなる。

「ガシャン!」

次男を乗せた自転車は
無情にもバランスを崩して横に倒れる。

 

そんなことを何度も繰り返していたその時だ。

「お前、俺より年上のくせに自転車にも乗れねえのかよ!」

「俺なんてもう乗れてるからね!」

「自転車なんて簡単簡単!」

必死で練習している次男をバカにする声が
耳に入ってきた。

 

「なんだと!?」

「だれだそんなことを言うやつは!?」

思わずカチンとしてその声のする方へ目をやる。

するとそこには近所に住む
次男よりも1つ年下の男の子がいた。

その子はすでに自転車に乗れるらしい。

何度もバランスを崩して転ぶ次男を見て、

「あれ?アイツ年上なのに俺よりできねえじゃん。」

「俺の方がすごいぜ!」

と、アピールしてきたのだ。

 

まあ悪気はないのだろう。

次男をバカにしているというよりは、
自分ができることをアピールしたいがための発言だと
私には分かる。

 

でも次男はどうだろうか?

きっと次男はそんなこと分からないだろうな…。

どんな気持ちで聞いているのだろう?

大丈夫かな?

 

心配になって今度は次男に目をやった。

次男は私に似てプライドが高い。笑

年下からバカにされるなんて
きっと耐えられないだろう。

「自転車なんてもうやめた!」

「乗れなくったって別にいいもん!」

そんな風に強がって言い訳してやめてしまうだろうな。

そう思った。

 

ところが次男はバカにされたことに
一瞬顔をゆがめたがすぐに練習を続けた。

「周りからバカにされたって関係ない。」

「絶対に俺は自転車に乗るんだ。」

そんな覚悟を感じた。

 

倒れた自転車を自分で起こして、
もう一度地面を蹴って走らせる。

「がんばれ…がんばれ…。」

「絶対できるぞ!」

私は声にこそ出さなかったが
心の中で何度も次男を応援した。

 

その思いが通じたのか。

ついに次男は自分でバランスをとりながら
ペダルに足をかけてこぐことができたのだ。

上手にハンドル操作をしながら
15m程度の距離を転ばずに自転車に乗れた。

「やった!乗れてる!」

「すごいぞ!すごいぞ!」

思わず大きな声を出してしまった。

 

転ばずに自分の足でブレーキをかけて
自転車を停めた次男。

本当は嬉しいけど喜んでいると悟られるのが恥ずかしいから
笑顔をグッと堪えている。

その様子は得意げで満足感に満ち溢れていた。

そして次男はこう言ったのだ。

 

「やべ!乗れるって思ったら乗れるわ!」

 

次男が放ったその気持ちのいい一言に
私の心は震えた。

ああ、その通りだよな。

お前は「自分なら乗れる!」「できる!」って
思ったからできたんだよな。

そう…「自分にはできない」って思ってたら
絶対にできないんだよ。

そんな次男の言葉を聞いて、
私は古着転売で稼げなかった頃の自分を思い出していた。

 

今から約2年半前の2018年11月。

私は副業で古着転売を始めた。

ツイッターやブログなどの無料情報と自分のカンを頼りに
リサイクルショップで仕入れをして大失敗。

在庫の山を築いて途方に暮れていた。

 

そんな失敗をした時の私は
自分が古着転売で稼げるようになるなんて
思っていなかった。

稼げるようになる未来をイメージできていなかったのだ。

 

「俺はどうせダメなんだ。」

「上手くいきっこないんだ。」

そんな風に心のどこかであきらめていた。

次男の自転車で例えるなら
「乗れない」って自分で決めつけている状態。

できないって思うことによって、
できない自分を正当化していた。

「できないのは仕方がない。」

「できる人が特別なんだ」

って。

そんな風に思っていたから
私はいつまでたっても古着転売で
稼げるようにはならなかったんだ。

 

でもそんな私にも転機が訪れた。

それは2019年7月。

初めて古着転売の先生である
しーなさんに会ったことだ。

 

しーなさんは月収400万を稼ぐネットビジネス起業家である。

私にとっては雲の上のような存在だ。

そんなしーなさんと会ったことによって、
私は古着転売に対する自分の甘さを痛感させられた。

ぐうの音も出ないくらいの
的確なアドバイスを受けたことによって、
いかに自分が何も考えていないかということに
気付かされた。

そう、私は自分で「できない」とあきらめて、
考える
ことから逃げていたのだ。

 

「ああ…俺は古着転売で稼げている自分をまったくイメージしていなかった。」

「それじゃあ、いつまでたっても稼げるようになるわけがない。」

「俺が稼げるようになるためには何をしなくちゃいけないのか…それを真剣に考えよう。」

「まずはそこからだ。」

このしーなさんとの出会いをきっかけにして、
古着転売で稼ぐための方法を真剣に考えるようになった。

次男が自転車に「乗れる」と思って練習したように、
私も古着転売で「稼げる」と本気で思って行動するようになったのだ。

 

そこからはとんとん拍子で結果が出た。

月収が10万…20万…30万と伸びていって、
ついに2020年10月には月収50万を達成した。

そして副業で月収50万を達成したことによって
私の生活は大きく変わった。

会社員の給料+数十万の収入が
毎月口座に入ってくるようになった。

 

古着転売で稼げるようになる前までは、
スマホの家計簿アプリで毎月の収支を確認する毎日だった。

「今月は食費に4万も使ってるぞ。」

「いったい何にそんなにも使ってるんだ?」

「本当に金を貯める気があるのか?」

そんな風に妻を問い詰めることもしばしば。

妻だって夫から毎日のように
お金の使い道をチェックされるのは
相当嫌だったはず。

夫婦関係がぎくしゃくして
次第に口数も少なくなっていった。

 

そんな毎日を変えてくれたのが古着転売だった。

古着転売で稼げるようになったことによって、
私は家計簿をつけなくなった。

だってそんなことをしなくても
口座にはいつもお金が貯まっているんだから。

家計簿をつけるなんて時間のムダ。

それよりもお金を増やすのに時間を使う方が
よっぼど効率的。

そんな風に考えるようになった。

 

お金の使い道だって
いちいち妻を問い詰めるようなことはしなくなった。

だってある程度好きなように使ってもらったって
お金は余るんだから。

私だって妻を問い詰めたくてやっていたわけじゃない。

お金がないから仕方がなくやっていたこと。

お金があるんだったら問い詰める必要なんてない。

私の妻に対する態度が変わったことによって、
夫婦関係は自然と修復されていった。

 

古着転売で稼げなかった頃の私は、
そもそも自分で「俺は稼げない」と
決めつけていたところに問題があった。

初めから「できない」とあきらめているわけだから、
考えも行動もともなうわけがない。

でもしーなさんと出会ったことによって
私の意識は「稼げない」ではなく「稼げる」に変わった。

そうやって意識が変わったことによって、

「稼ぐためにはどうすればいいのか。」

「今の自分には何が足りないのか。」

それを本気で真剣に考えるようになった。

だから月収50万を稼げるようになったんだ。

 

初めて自転車に乗れた次男の一言。

「乗れると思ったら乗れるわ!」

なんて前向きになれる素晴らしい言葉なんだろう。

「パパだってできると思って何でもやってやるぞ!」

そんな気持ちにさせられる日曜日の出来事だった。

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