ノースフェイスを1000着以上売った私が考える想定外の販売ターゲットとは?レディースサイズやキッズサイズのデナリジャケットが爆売れしたテクニックを大公開!

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こんにちは、佐伯です。



私は古着転売初心者の頃、
よく自分の常識にとらわれすぎて失敗を繰り返していました。



例えば、

「ノースフェイスのデナリジャケットはメンズサイズしか売れないでしょ?」

っていう思い込み。



でも、実際はメンズサイズだけじゃなくて
レディースサイズやキッズサイズであったとしても売れるんです。




そのあたりは以前の記事にも書かせていただきました。

では、何でそんな思い込みをしてしまったのか。



私はネットビジネス起業家のしーなさんが運営する古着転売塾クラスタの塾生です。



塾生は古着転売に関する基本的な知識や思考法を動画教材で勉強するのですが、
その中に「ビックシルエットがトレンドですよ」という情報がありました。



昨今のファッショントレンドはビックサイズ、ビックシルエットである。

ファッションに敏感な若者、つまり古着にお金を投資する層は、
女の子であってもメンズサイズを着るくらいとにかく大きいサイズの洋服を求めている。




ざっくり言うとそんな感じの情報です。



そして初心者の私はそれを聞いてなぜか、

「ふむふむ…そうか、大きいサイズの服しか売れないんだな」

と、間違った常識を築いてしまいました。




実は教材ではそんなことを言っていません。



あくまでも、

「大きいサイズの方が売れやすいですよ」

ということを言っているんです。



でも、私は頭が悪いので勝手に自分で解釈を変えてしまっていたんですね。



つまり間違った知識を入れてしまっていたんです。



しかもそれが正しいと勘違いしているからタチが悪い。



なかなかその常識からは抜け出せない。




だからノースフェイスのデナリジャケットは
メンズサイズしか売れないに決まっていると思い込んでしまったわけです。



「トレンドはビックシルエットでしょ?」

「小さいサイズなんて売れるわけないじゃん!」

って。



本当は間違っているのに、
分かったような口ぶりで何言ってんだって感じですよね…笑。



そんな自分で作り上げた間違った常識を壊していったことで、
今があるんですが。




で、その一つのきっかけが、

「レディースサイズやキッズサイズのデナリジャケットが売れる」

という事実でした。



私は卸業者の宅配アソートで小さいサイズのデナリジャケットが入っていた時、正直騙されたと思いました。



「トレンドはビッグシルエットなのにこんな小さいサイズの服を入れやがって…」

「マジで買わなきゃ良かった。絶対売れるわけない!」

って、怒り心頭。




でも売らないと大損だからとりあえず出品。



すると、めちゃくちゃ早く売れていくわけです。



「なにこれ?どういうこと?」

「大きいサイズの服しか売れないんじゃないの?」

まさしく常識が崩壊した瞬間でした。



そこでもう一度動画を見返してみると、

「あれっ?大きいサイズの服しか売れないなんてこと言ってないじゃん…」

ってことに、頭の悪い私は気付いたわけです…笑。



いや~、間違った常識にとらわれるのって怖いですね。



で、そこで私は考えました。



「でもなんでレディースサイズやキッズサイズのデナリジャケットが売れるんだろう?」

「だってトレンドはビッグシルエットでしょ?」

「いったい誰が買って着てるんだろう?」

って。




この疑問をもったことが私を成長させてくれました。


デナリジャケットのレディースサイズやキッズサイズの販売ターゲットとは?


この時の私はデナリジャケットのレディースサイズや
キッズサイズが売れるという事実は分かっていました。



でもそれを誰が買って着ているのかという
「販売ターゲット」までは分かっていなかったんです。



この「ターゲットを設定する」ことは
物を売るという「マーケティング」において重要な意味をもちます。



誰に売るかということが分からなければ、
その商品をどのように売ればいいのかが定まりません。



今ちょうどパソコンで文章を打っているので
「パソコン」を例にあげて説明させていただきますね。



例えば、普段から動画編集やイラスト作成など
クリエイティブな作業にパソコンを使用している人が
販売ターゲットだったとします。



そうするとターゲットがパソコンに求めているのは、
動画編集をしてもきちんと動いてくれるようなスペック、機能性かと思われます。



なので、パソコンのスペックや機能性を全面に打ち出したセールスをすれば、
ターゲットに刺さる可能性が高まります。



では、販売ターゲットがパソコンを使い慣れていない
高齢者だった場合はどうでしょうか。



その場合、パソコンに対して動画編集ができるような
スペックや機能性うんぬんは求めていません。



それよりもそのパソコンで

「ネットができるのか」

「画面が大きくて文字が見やすいか」

とか、そんな情報の方が価値があるはずです。



販売ターゲットが誰であるかによって、
同じパソコンであったとしても求めている情報が異なる。



つまり販売ターゲットによって売り方が大きく変わってきます。




で、この時の私は販売ターゲットが定まっていなかったので、
売り方が分かりませんでした。



なので、販売ターゲットを知るためにリサーチをかけたわけです。



「レディースサイズやキッズサイズのデナリジャケット着ているのは誰なのか?」

という疑問の答えを探しました。



で、実際にリサーチをしてみると、いろいろなことが分かってきました。



まずそもそも同じノースフェイスであったとしても
US規格と国内規格ではサイズ感が異なるということ。



US規格のノースフェイスは国内規格のものに比べて
ワンサイズからツーサイズくらい大きく作られています。




なので、例えばUS規格のレディースMであった場合
国内規格でいえばレディースLからXL相当のサイズ感ということになります。



「てことは、US規格のレディースサイズを着ているのは大柄な女性なのかな…」

と、考えました。



でもさらにリサーチしてみると、新たな気付きがありました。



卸業者の倉庫に行った時、大量にレディースサイズのデナリジャケットがあったので、
実際に何着か着てみたんですね。



すると、意外とレディースサイズでもメンズが着れちゃうくらい
大きいサイズ感であることが分かりました。




例えばUS規格のレディースXLであれば
国内規格のメンズMくらいの感じでした。



「てことは、US規格のレディースサイズは小柄なメンズでも問題なく着れるんだ…」

ということが分かりました。



それはキッズサイズにも言えることで、
キッズサイズだからと言ってめちゃくちゃ小さいかというと、
そういうわけではありません。



US規格のキッズサイズだと小柄なレディースの方なら
ジャストサイズで着れるくらいのサイズ感にはなります。



つまりUS規格なら、

「レディースサイズはメンズにも売れる」

「キッズサイズはレディースにも売れる」

ということが分かりました。



でもこれだけでは販売ターゲットが定まりきっていません。



もう少し深掘りしたいところ。



で、次にリサーチしたのが

「デナリジャケットをジャストサイズで着る人はどんな人なのか」

ということです。



これは街を歩いていると自然と分かってきました。



デナリジャケットはノースフェイスの定番商品ではありますが、
フリースがトレンドの昨今、オシャレな層にも人気があります。



デナリジャケットをオーバーサイズで着ているのは、
トレンドに敏感な若者といった印象。



逆に30代~40代くらいのオシャレに興味がなさそうな人ほど
ジャストサイズでデナリジャケットを着ているようでした。



ということを踏まえると、
レディースサイズやキッズサイズのデナリジャケットは、
オシャレな層よりもオシャレじゃない層に販売した方が
売りやすいのではないかと考えました。




そしてここからさらに掘り下げます。



では、30代から40代のオシャレじゃない層っていうのはどんな人なのか。



ファッションにはそれほど興味がない。

でもまったく気を遣っていないとも思われたくない。

目立たないところは、ユニクロやGUなどのファストファッションでもいいが、目立つトップスにはそれなりのブランド物を着たい。

だからブランド物だとわからないようなアイテムよりも、ブランドロゴがあったり定番デザインだったりするものを着たい。

パッと見られた時にちゃんとオシャレに気を遣っていると思われるようなものであればオッケー。

でも機能性にはこだわりたい。

派手な物を着ると目立ちすぎるからオシャレ過ぎるのも嫌だ。

それよりも落ち着いた色味で、合わせやすい服が欲しい。

サイズ感が大きすぎると風が入ってきて寒いし、ダボダボはだらしない。

だからジャストサイズですっきりと着こなしたい。



ざっと私がデナリジャケットのレディースサイズやキッズサイズを売ろうとしている
販売ターゲットのペルソナはこんな感じです。



これよりもさらに掘り下げてはいますが、
ちょっと長くなっちゃうのでこれくらいにしておきますね。


販売ターゲットを踏まえた爆売れするテクニックとは?


で、このように販売ターゲットが定まると売り方が自然と決まってきます。



販売ターゲットを踏まえた売り方については、
私が実際にメルカリで販売しているページを見てもらうと分かりやすいですかね。

こちらのデナリジャケットはUS規格のレディースXLとなります。



なので、カテゴリーを「メンズM」で出品しています。




ただそれだと表記サイズまでメンズMだと勘違いされてしまうかもしれないので、
説明欄にきちんと表記サイズを明記しています。



このようにすることで、
レディースだけでなくメンズにも買ってもらえるようにしています。



今までこのように販売したことでクレームがついたことは一度もありません。



むしろレディースカテゴリーで出品すると、
「大きすぎる」といったクレームに繋がる可能性の方が大きいですね。



実際にサイズ感は国内規格のメンズMと同等なので、
ジャストサイズで着たいと考えている男性にとっては
その方が親切かと思われます。



これがレディースXLとだけ書かれていると、

「ああ、レディースだったら俺には着れないな」

と、男性のお客さんを逃がしてしまうことになります。



そのようにさせないためにも、
ちゃんとメンズでも着れるということを打ち出しています。



あとは商品説明欄で機能面について説明を入れています。



オシャレな層は見た目だけで服を選ぶ傾向があります。



が、言い方は悪いですがオシャレじゃないオッサンやオバサンは、

「あったかい素材なのかな」

「着心地はどうなのかな」

「裾から風は入ってこないかな」

とか、機能面への関心はとても高い傾向にあります。




私はオッサンなのでよく分かります笑。



なので、私はあえて説明欄に見た目がどうこうといった説明はあまり入れていません。



唯一入れているのは、

「フロントとバックにブランドの刺繍ロゴがありますよ」

といった点だけ。



これは、販売ターゲットの

「パッと見てノースフェイスを着ていることが分かる物が欲しい」

という思いに応えた一文です。




機能面に関しては例えば、

「高機能なポーラテックフリースを使用しており防寒性や耐久性は高いです」

「裾のドローコードを絞れば風の侵入を防げるので、真冬でも暖かく着用いただけます」

といったように、文章で説明した方がターゲットにはより刺さると思いますが、
今の形でもまったく売れないわけではないので、このような形に落ち着いています。



だいたいこんなことを考えて
レディースサイズやキッズサイズのデナリジャケットを売っています。



で、もちろんちゃんと販売ターゲットを設定して売るようにした方が
売上や利益はとれるようになりました。



販売ターゲットがあいまいだったうちは、
売れることは売れるんですが今よりも売れ行きはよくありませんでした。



このあたりのマーケティングに関する知識や考え方は、
すべて古着転売塾クラスタの中で教えてもらったんですが、
やっぱりビジネスをする上で重要な考え方だなと思い知らされました。



まとめ


古着転売初心者の方だと、どうしても

「このブランドのこのデザインがよく売れる」

「今のトレンドは○○だから、これを仕入れた方がいい」

といった情報に惑わされがちになるかと思います。



実際に私もそうでした。



でも、そのような情報は一時的なものであって、
本当の自分の力にはなっていきません。




今回お話させてもらった「販売ターゲットを設定する」ということは、
古着転売だけでなくどんなビジネスでも大切になってきます。



私がどのようにターゲットを設定しているのかを知ってもらえれば、
この記事を読んだ方の力になるのではと考え、書くことにしました。



なかなかすぐにできるようになることではないかと思われますが、
売れる売れないといった表面的なことだけにとらわれるのではなく、
きちんと本質を見抜こうとする姿勢をもって
古着転売に取り組んでもらえればと思います。




まあ、偉そうなことを言ってますが、
私もこの辺は油断すると甘くなってしまうので、
戒めを込めて記事にさせていただきました笑。



みなさんの参考になると嬉しいです。



最後まで読んでいただきありがとうございました!


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