コロナで働き方が激変…。疲弊する30代子育てパパリーマンが古着転売で人生を会社から取り戻した話。

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「○○さんの旦那さん、会社を辞めたんですって。」

「コロナで精神的に辛くなっちゃったみたい…。」

「○○さん大丈夫かな…少しやつれてたんだよね…。」

 

とある日曜日の夕方。

古着転売をきっかけに脱サラしていた私は、
自宅のキッチンで唐揚げを揚げながら
妻の話を聞いていた。

妻はフルタイムで働く会社員なので、
最近は自宅で仕事をしている私が
食事作りを担当している。

唐揚げの香ばしい香りが
室内に漂いはじめたのを嗅ぎつけた
小学生の2人の息子達。

「お腹空いたー!」
「ごはんまだー?」
と声を上げる。

いつもの平穏な日曜日の
午後のひと時だ。

 

そんなタイミングで妻が心配そうに話し始めたのは
近所に住むママ友のこと。

「○○さん(ママ友)の旦那さん、会社を辞めたんですって…。」

「コロナの影響で東京との行き来に疲れちゃったみたい。」

「一度東京に行くと数ヶ月は奥さんや子どもさんと会えないのが辛かったんだって。」

「旦那さんずいぶん精神的に落ち込んでるみたい…。」

「○○さんも疲れた顔してた…。」

「そりゃあ、旦那さんの収入がなくなったらしんどいし不安だよね…。」

「私たちと同じで小学生の息子さんが2人もいるし大丈夫かな…。」

 

この話を聞いた私は
それが他人事とはとてもじゃないけど
思えなかった。

なぜなら私もそのママ友の旦那さんとまったく同じで、
コロナの影響による働き方の変化に苦しんだ
会社員の一人だったからだ。

 

それは私がまだ会社員だった
2020年の夏。

コロナの影響によって私の仕事量や
会社での拘束時間は増えまくっていた。

 

例えば、とあるイベントの企画や
運営に関わっていた時のこと。

そのイベントは年1回の社内でも力を入れている
大きな仕事の一つ。

「コロナがあるからできるかどうかは分からない。」

「でもコロナでもやれるように感染症対策をちゃんとして準備しよう。」

上司からはそう言われていた。

 

年1回必ず行っているイベントであったため
過去の資料は残っている。

本来ならその過去の資料に沿って
少し変化を加えるだけでいい仕事。

それほど負担のない仕事…
のはずだった。

コロナがなければ。

 

でもその時はコロナがあった。

過去の資料は何の役にも立たない。

感染症対策にともなうイベントプログラムの変更、
参加者の調整や動線の検討、
スタッフの配置…などなど。

すべてまっさらな状態で
ゼロから作り上げなくてはならない。

 

今までの仕事量の2倍…
下手したら3倍になるかもしれない。

でもそのイベントに関わる
社員の人数が増えるわけではない。

今までと同じ人員で
2倍から3倍の仕事量を
こなさなくてはならなくなった。

 

しかもそれはこのイベントだけの話じゃない。

コロナによってほぼすべての仕事が
そんな状況になったのだ。

 

めちゃくちゃきつい…しんどい…。

帰宅時間はどんどん遅くなり、
出勤時間はどんどん早くなった。

家族と過ごす時間はどんどん少なくなった。

毎日帰るのは子ども達が寝ている時間。

出勤するのも子ども達が寝ている時間。

 

今日は学校や保育所で何があったのかな…。

最近は友達と何して遊んでるんだろう…。

てか、最近子ども達とまったく話してない…。

会社のせいで子ども達との距離が遠くなっていく。

 

寂しい…切ない…。

もっと子ども達と一緒に過ごしたい。

 

妻は妻で仕事が忙しいはずなのに、
無理して仕事を早く切り上げてくれている。

そんな妻にも申し訳ない…。

もっと俺が家事や子ども達のこともちゃんとやれたなら…。

そうすれば妻の負担だって減らせるはず。

 

いったい俺はなんのために働いてるんだろう?

こんなにも自分や家族の時間を犠牲にして…。

これじゃあまるで会社のために
生きているようなもんじゃないか。

会社のために俺は一生生き続けるのか?

そんなの嫌だ。

俺は俺のために、
そして家族のために生きたい。

会社に人生の大事な時間を奪われたくない。

自分の人生を会社にコントロールされたくない。

俺は会社から自分の人生を取り戻したいんだ。

 

もともと会社の仕事には不満があった。

でもコロナによってその不満は
どんどん大きくなっていった。

 

そして2021年3月末に
私は12年間勤めた会社を退職した。

自分の人生を会社に奪われたくない。

コントロールされたくない。

だから人生を会社から取り戻す。

そう決断した。

 

でもこんな風に私が脱サラに踏み切ることができたのは、
間違いなく古着転売があったから。

私はその頃、古着転売で
月20万~30万の副収入を
コンスタントに得ていた。

会社員とは別の収入があったため、
全然不安がなかったわけじゃないけど
「会社を辞める」という決断がしやすかった。

 

会社員の給料がなくなって一時的に収入は落ちるだろうけど、
ゼロになるわけじゃない。

それに古着転売に当てる時間を増やせば
さらに収入を伸ばす自信はあった。

現に2020年10月には
副業の古着転売で月利50万を達成できた。

 

もし古着転売をやっていなかったら…。

私のような臆病な小心者は
どんなに会社に不満があったとしても
絶対に辞められなかっただろう。

 

会社を退職したことによって
私の生活は大きく変わった。

このブログを書いているのが
2021年の5月。

脱サラしてから1か月ほどたったが、
小学生の息子達と過ごせる時間が
めちゃくちゃ増えたのが何よりも嬉しい。

 

「○○(長男)は、こんな難しい計算ができるようになったんだな…。」

「○○(次男)は、小さい子にも優しくて偉いな…。」

とか、毎日子ども達の成長を
ちゃんと見てあげられる。

親にとってこれほどの喜びがあるだろうか。

 

会社員だった頃の私は
子ども達の成長なんてちっとも見ていなかった。

そんな余裕なんてなかった。

 

でも今は子ども達をちゃんと見てあげられる。

それが嬉しいし楽しくて仕方がない。

 

本当に会社を辞めて良かった。

古着転売をやっていて良かった。

心の底からそう思う。

 

妻や息子達のために唐揚げを揚げながら、
そんなことを思った日曜日の夕方の出来事だった。

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